読書
私の趣味のひとつに読書がありますが、好んで読むのは時代小説が多いですね。
佐伯泰英、上田秀人、北方謙三、鈴木英治など長編小説がいいですね。
1冊で完結してしまうのだと何か物足りなくなってしまいます。
今回は上田秀人の「日雇い浪人生活録」の紹介してみましょうか。
この主人公は親の代からの浪人で、その日1日を暮らすためにどんなきつい仕事でも、請け負った仕事は一生懸命働くような真面目人間です。
同じ浪人でも浪人になる前の武士のころの身分の違いをきにして、偉そうにしたりいい加減な仕事をすると次からは仕事の話が来なくなって結局自分の首を絞めることになったようです。
主人公の諌山左馬介は、生まれたときから浪人の家で育ったのでその辺の世の中を生きていくすべを自然と身に着けていったということですね。
時代は、徳川吉宗から9代将軍家重の時代の話。
後々、幕府を牛耳ることになる田沼意次が「幕政の中心を米から金にすべて移行せよ」という吉宗からの遺言をどう実現するかというなかなか面白い話です。
この時代は商人がとても強く幕府の大名をはじめとして武士が皆借金で首が回らないような状態。
お金の仕組みなど武士は何も分からないので商人の思い通りにできたんです。
時代小説も読みだすととても楽しいですよ。
今日の1曲
「ハイビート気分」